「コミュニティ支援」からみえるもの

みなさんこんにちは。元ふたさぽの安谷屋です。

梅雨時期、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今日は普段「コミュニティ支援」という仕事をしながら思うことを綴ってみたいと思います。

コミュニティ支援をしていると、私自身の家族、とくに亡くなった二人の祖母のことをよく考えます。

それは町民のみなさんが私たちにいろいろなお話をしてくださるからです。

娘時代たのしみにしていたこと、お嫁に行った先の苦労、お嫁さんがよくしてくれることへの感謝などなど。

笑ったりときには涙を流したりしながらのお話しを聞きながら、こんな風にゆっくり詳しく、祖母に話を聞いたことはなかったなと、少しさびしく申し訳ない気持ちになることがあります。


父方の祖母は沖縄県宮古島で
95歳まで生きましたが、神奈川県に住んでいた私が祖母と一緒に過ごすことができた時間はわずかでした。

昭和2年生まれの母方の祖母は概ね神奈川県内で暮らし、3年ほど前に亡くなりました。父方の祖母よりは近くに住んでいたので、もっともっと会いに行くことはできたはずでしたが、年齢が上がるに連れ訪ねることは減っていました。

2人ともに娘時代があり、結婚し子どもを産み、配偶者を看取り、また戦争も経験しています。どのように暮らし、何に喜び、何に苦労したのか…

 

双葉町のみなさんから、「双葉にいたときはね」と、日々の暮らしについて聞いたり、家族のお話を聞いたりする中で、コミュニティとか家族とか、私たちが大切に思っているものについて考えるようになり、「どうして私は祖母たちからもっと話を聞いておかなかったんだろう」と思うようになったのです。

これまでもブログに書いたことがありますが、「コミュニティ支援」と言いながら、やっぱり私自身が双葉のみなさんに「支援」されています。暮らしや家族の大切なものが何なのか、いつも双葉町のみなさんからヒントをいただいたり教えていただいたりしています。その感謝を胸に、少しくらいは恩返しができるよう仕事していきます!引き続きよろしくお願いいたします。

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お話しを聞かせてくださるみなさんは、背中も語ります!

(元ふたさぽ 安谷屋貴子)

【大変お世話になりました!~ふたさぽ卒業のご挨拶~】

平成28年度最終日の今日は、本日をもってふたさぽを卒業する3人のメンバーからご挨拶申し上げます。


 

◎山下真央【平成28年4月活動開始・いわき事務所・広報担当】
みなさんこんにちは。ふたさぽ山下です。
この度、ふたさぽを卒業するすることになりましたので、この場を借りてご挨拶させていただきます。

私は広報担当として、主にコミュニティ紙「ふたばのわ」やブログふたばのわでの情報発信業務に携わらせていただきました。
振り返ってみると、各地で生活する双葉町のみなさんのもとへ取材をする日が多かったなと思います。1年という短い間でしたが、多くの町民のみなさんと出会い、お話を聞くことができました。

前職が営業職だった私は、広報のノウハウなど全くわかりませんでした。
そのため活動当初は不慣れな部分が多く、取材の際に迷惑をかけてしまったこともあったと思います。
それでも、双葉町のみなさんは温かく迎えていただき、双葉町のことを何も知らなかった私にいろいろなことを教えてい

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取材中の一コマ

ただきました。
「真央ちゃん、真央ちゃん」と親しみを込めて呼んでいただき、自分の息子や孫のように接していただきました。
そんな温かくやさしい双葉町のみなさんに囲まれて、私はとても幸せでした。そして、双葉町に携わることができよかったと思います。

来月からは福島を離れ、別の地域で働くことになりましたが、これからもずっと双葉町のことを応援し続けます。
みなさん、本当にありがとうございました。

◎小幡雅彦【平成25年9月活動開始・郡山事務所・コミュニティ担当→広報担当】
双葉町復興支援員(ふたさぽ)として活動を始めて、3年7カ月になりました。活動当初は、どういった活動が必要なのか、またどんな活動ができそうなのかなどを検討するために、まずは町について知ることが必要でした。そのため、町民や役場のみなさんから双葉町内のことや現状の暮らしなど、たくさんのお話しをしていただいたことを思い出します。

振り返ると、復興支援員として活動をしてきましたが、支援してきたというより、いつも町民や町役場のみなさんのサポートを受けてきたように感じます。私を含め、メンバーの多くが他県出身者なこともあって、みなさんは丁寧にふるさと双葉町について説明いただくことも多く、今では生まれ育った大阪よりも、双葉町のことの方が分かるかもしれないと思えるぐらい

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実は動植物好きな小幡

です。10数年前に二本松市に約3年半住んだ経験があり、その時に福島県が好きになっていました。それに加え、ふたさぽとしての活動期間中にお会いした多くのみなさんの優しさに触れたことで、双葉町が好きになり、これまで以上に福島県が好きになりました。

4月から新たな道に進みますが、福島県内で生活しますので、今後もみなさんにお会いする機会があると思います。その際には、これまで同様、自然なおしゃべりができればと思っています。

町民のみなさんにとっては、まだまだ厳しい環境ですが、今後取り巻く環境が着実に進展し、みなさんの笑顔が増えることをお祈りいたします。

本当にありがとうございました。

◎安谷屋貴子【平成25年12月活動開始・郡山事務所→いわき事務所・コミュニティ担当→総括担当】
「日本で一番理不尽な思いをしている人たちのために、やれることは何でもやって来い」という、高校時代の恩師の言葉を携えて、ふたさぽとしての活動を開始しました。
でも、小幡も書いていますが、一体何をすれば良いのかわからず、「復興支援員って何すんだ?」という町民のみなさんからの質問に答えられないスタートで、戸惑うことが多かったように思います。
活動計画を立てたり、双葉町や町民コミュニティの情報を収集したり、実際に町民のみなさんに会いに行ったりするうちに、何となくですが、私たちにできることが見えてきて、それができたときの町民のみなさんの笑顔が浮かぶようになってきました。

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中学生にふたさぽの仕事を説明!

同時に、双葉町が大好きになりました。町民のみなさんが、震災前にどんな暮らしをどんな人たちとしていて、どんな風に時間を使っていたのかを伺うたびに、震災前の双葉町に行ってみたくてたまらなくなります。
たまたま先日、ふくしまFMの『coconimoふくしま』という番組で、ふたさぽのコミュニティ支援についてお話する機会をいただきました。活動開始当初お答えできなかった「復興支援員って何すんだ?」へのお答えの代わりになるかどうかわかりませんが、お時間がありましたら聴いてみてください。
ふくしまFM『coconimoふくしま』(2月20日放送分
任期中、たくさんのみなさんにご心配、ご迷惑をおかけし、それでもご理解、ご協力をいただいたことで、ここまで活動を続けることができました。大変ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

ふたさぽ 山下真央、小幡雅彦、安谷屋貴子

ふたさぽ送別会写真
送別会での1枚。本社RCFのスタッフも。お世話になりました!!

【方言ってなんだっぺ】

こんにちは!ふたさぽ山下です。

今回は「方言」について書きたいと思います。

愛知県出身の私は、昨年4月にふたさぽとしての活動を開始するため福島県いわき市に移り住んだのですが、そこで衝撃を受けたのが福島県の方言でした。

初めての取材で町民のみなさんが集まるイベントに行った際、そこでの会話を聞いていましたが、言葉やイントネーションが私にとっては強烈で、話の内容をほとんど理解できませんでした。
活動を重ねるにつれ、少しずつ話の内容がわかるようになってきましたが、現在もたまに聞き返してしまうことがあります。

今回はそんな福島県の方言について、町民のみなさんに聞いてみました!

「福島弁でも、浜通り・中通り・会津で全然言葉が違うんだよ」
「浜通りでも、相馬といわきでは、また変わってくるなぁ」

福島県内で言葉が違うことは、テレビなどで聞いたことがありましたが、浜通りの中でも違うということは初耳でした。
例えば、双葉町のみなさんからもよく聞かれる「そうだべぇ」。南に行けば「そうだっぺ」になるそうです。
また、女性が自分のことを「おれ」「おら」と呼んだり、あなたという意味で「わ」という言葉を使ったり、『もう、既に』を「は~」、『疲れた』を「こわい」など、今まで知らなかった話を聞くことができ、また一つ福島県や双葉町についての理解を深めることができました。

そして話を聞く中で、印象に残った言葉があります。
それは「生まれ育った地域の言葉を気兼ねなく話せることが嬉しい」ということ。
そう話してくれた方は、震災後1年間福島県外で過ごした経験があり、現地の方と話すときに言葉に気をつかって話していたそうです。

確かに、私も先日帰省した際、小中学校時代の友人たちと会いましたが、幼い頃から聞き慣れた方言がなんだかとても心地よく感じました。(知多弁というやつです)
生まれ育った地域の言葉を話したり、聞いたりするとホッとするのはみんな同じなのかもしれません。

はじめは、ただ福島の方言について知りたくて、町民のみなさんからお話を聞きましたが、加えて『生まれ育った地域の大切さ』に気付くことができました。
このブログをご覧になっているみなさんも、生まれ育った地域の言葉や方言について、周りの方とお話してみてはいかがでしょうか。

ふたさぽ 山下真央

【ふたば×ならは スタディツアー案内】

みなさんこんにちは。
ふたさぽの安谷屋です。
2017年最初の更新となりますのでまずは、
みなさま、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

さて今回は、ふたさぽ主催の「ふたば×ならは スタディツアー」をご案内いたします。
ふるさと双葉町の今とこれからについて、町を見てそこで活動している町民と話して、一緒に考えてみませんか?
同じ町でも家族と一緒に一時帰宅をするときとは違って見えたり、楢葉町の姿から将来の双葉町を想像できたりするツアーにしたいと思っています。

ツアーの概要は以下の通りで、詳細はチラシをご覧ください。

◎日程:2017年2月25日(土)~2月26日(日)1泊2日
◎場所:双葉町内(双葉駅前/両竹・浜野地区)、楢葉町内、いわき市内(宿泊)
◎対象:20代~30代の双葉町民、双葉町出身者、双葉町にゆかりのある方
◎募集人数:20名
◎参加費:8,000円
◎内容:初日は2015年9月5日に避難指示が解除された楢葉町の今の様子を見たり、帰還して町内で生活している方に話を聞いたりして、帰還後の先行事例を学びます。その後いわき蟹洗い温泉に宿泊し、参加者同士いろいろな想いをシェアし合いましょう!そして2日目は、双葉町復興まちづくり計画について役場職員さんから説明を受けたり、双葉町民の方に町内(双葉駅周辺)をご案内していただいたりします。最後にいわき市内にて2日間の振り返りを行います。1泊2日の日程ですので、参加者同士で率直な感想や町への想いをシェアし合う時間もたっぷりあります。

お申込み・お問合せは2017年2月17日(金)まで、①メール②電話③ウェブで受付けています!
また疑問点なども気軽に問い合わせてください!!

ふたさぽ安谷屋

【双葉人の職人技がすごい!】

こんにちは。ふたさぽ山根です。

2016年も残すところ4日ですね。
みなさん、今年はどんな1年でしたか?
私は、この1年を漢字一文字では表せないくらい様々なことがあり、本当に充実した年となりました。

今年もふたさぽの活動を通してたくさんの方に会い、お話しさせてもらいました。
その中で、双葉町のみなさんは手先が器用な人が多いな、という事を改めて感じています。
趣味で竹細工をしたり、テーブルや棚を作ってしまう男性陣、女性陣は編み物やペーパークラフトが得意なのはもちろん、粘土細工など、職人レベルの技を持っている方が本当にたくさんいます。

先日、いわき市南台仮設住宅集会所で行われている手芸教室「あじさいクラブ」におじゃましました。
あじさいクラブのみなさんは現在、子・牛・虎・卯・・・の十二支の人形を作っているのですが、ただの人形とは言えません。その一つ一つに細かい「技」や「工夫」が組み込まれています。

作品を写真で見ただけではわかりにくいのでちょっと紹介します。

まずは人形を縫う時の力加減。
素材には伸び縮みする「ちりめん」が多く使われいます。布を縫い合わせる時、強く引っ張りすぎると布が破れたり、緩すぎると形が歪んでしまったり、経験を積まないと難しい微妙な力加減が必要なんです。

次は、(技というよりは能力ですが)本物に近づけるための観察力。
干支の動物たちにはそれぞれ耳がついていますが、耳の大きさ、形、縫いつける時の向きを本物と同じように再現しています。こっちは寝かせるように、こっちは前に倒すように、これも本物をよく見ていないとできないことですよね。

他にも、形を整えるためにしっぽに針金を入れたり、ひげをボンドで固めたり、人形が倒れないように磁石を仕込んだり、様々な工夫が施されています。本当にすごい!としか言えません。

あじさいクラブのみなさんの作品は来年1月7日(土)8日(日)にいわき市南台仮設住宅イベント広場で開催される双葉町ダルマ市に展示されます。ぜひ、紹介した「技」を頭に浮かべながら作品をご覧ください。

来年の干支は「酉」です。みなさま、良いお年をお迎えください(^-^)
(ふたさぽ 山根光保子)OLYMPUS DIGITAL CAMERA