【大変お世話になりました!~ふたさぽ卒業のご挨拶~】

平成28年度最終日の今日は、本日をもってふたさぽを卒業する3人のメンバーからご挨拶申し上げます。


 

◎山下真央【平成28年4月活動開始・いわき事務所・広報担当】
みなさんこんにちは。ふたさぽ山下です。
この度、ふたさぽを卒業するすることになりましたので、この場を借りてご挨拶させていただきます。

私は広報担当として、主にコミュニティ紙「ふたばのわ」やブログふたばのわでの情報発信業務に携わらせていただきました。
振り返ってみると、各地で生活する双葉町のみなさんのもとへ取材をする日が多かったなと思います。1年という短い間でしたが、多くの町民のみなさんと出会い、お話を聞くことができました。

前職が営業職だった私は、広報のノウハウなど全くわかりませんでした。
そのため活動当初は不慣れな部分が多く、取材の際に迷惑をかけてしまったこともあったと思います。
それでも、双葉町のみなさんは温かく迎えていただき、双葉町のことを何も知らなかった私にいろいろなことを教えてい

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取材中の一コマ

ただきました。
「真央ちゃん、真央ちゃん」と親しみを込めて呼んでいただき、自分の息子や孫のように接していただきました。
そんな温かくやさしい双葉町のみなさんに囲まれて、私はとても幸せでした。そして、双葉町に携わることができよかったと思います。

来月からは福島を離れ、別の地域で働くことになりましたが、これからもずっと双葉町のことを応援し続けます。
みなさん、本当にありがとうございました。

◎小幡雅彦【平成25年9月活動開始・郡山事務所・コミュニティ担当→広報担当】
双葉町復興支援員(ふたさぽ)として活動を始めて、3年7カ月になりました。活動当初は、どういった活動が必要なのか、またどんな活動ができそうなのかなどを検討するために、まずは町について知ることが必要でした。そのため、町民や役場のみなさんから双葉町内のことや現状の暮らしなど、たくさんのお話しをしていただいたことを思い出します。

振り返ると、復興支援員として活動をしてきましたが、支援してきたというより、いつも町民や町役場のみなさんのサポートを受けてきたように感じます。私を含め、メンバーの多くが他県出身者なこともあって、みなさんは丁寧にふるさと双葉町について説明いただくことも多く、今では生まれ育った大阪よりも、双葉町のことの方が分かるかもしれないと思えるぐらい

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実は動植物好きな小幡

です。10数年前に二本松市に約3年半住んだ経験があり、その時に福島県が好きになっていました。それに加え、ふたさぽとしての活動期間中にお会いした多くのみなさんの優しさに触れたことで、双葉町が好きになり、これまで以上に福島県が好きになりました。

4月から新たな道に進みますが、福島県内で生活しますので、今後もみなさんにお会いする機会があると思います。その際には、これまで同様、自然なおしゃべりができればと思っています。

町民のみなさんにとっては、まだまだ厳しい環境ですが、今後取り巻く環境が着実に進展し、みなさんの笑顔が増えることをお祈りいたします。

本当にありがとうございました。

◎安谷屋貴子【平成25年12月活動開始・郡山事務所→いわき事務所・コミュニティ担当→総括担当】
「日本で一番理不尽な思いをしている人たちのために、やれることは何でもやって来い」という、高校時代の恩師の言葉を携えて、ふたさぽとしての活動を開始しました。
でも、小幡も書いていますが、一体何をすれば良いのかわからず、「復興支援員って何すんだ?」という町民のみなさんからの質問に答えられないスタートで、戸惑うことが多かったように思います。
活動計画を立てたり、双葉町や町民コミュニティの情報を収集したり、実際に町民のみなさんに会いに行ったりするうちに、何となくですが、私たちにできることが見えてきて、それができたときの町民のみなさんの笑顔が浮かぶようになってきました。

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中学生にふたさぽの仕事を説明!

同時に、双葉町が大好きになりました。町民のみなさんが、震災前にどんな暮らしをどんな人たちとしていて、どんな風に時間を使っていたのかを伺うたびに、震災前の双葉町に行ってみたくてたまらなくなります。
たまたま先日、ふくしまFMの『coconimoふくしま』という番組で、ふたさぽのコミュニティ支援についてお話する機会をいただきました。活動開始当初お答えできなかった「復興支援員って何すんだ?」へのお答えの代わりになるかどうかわかりませんが、お時間がありましたら聴いてみてください。
ふくしまFM『coconimoふくしま』(2月20日放送分
任期中、たくさんのみなさんにご心配、ご迷惑をおかけし、それでもご理解、ご協力をいただいたことで、ここまで活動を続けることができました。大変ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

ふたさぽ 山下真央、小幡雅彦、安谷屋貴子

ふたさぽ送別会写真
送別会での1枚。本社RCFのスタッフも。お世話になりました!!

【気持ちの“節目”】

みなさんこんにちは。ふたさぽ芳門です。
花粉が飛んでいて鼻がムズムズします。春ですね。

今回は、ある双葉町民の方から聞いた『避難生活中、気持ちが切り替わった“節目”』についてご紹介したいと思います。

2011年3月11日から始まった避難生活。
お話を伺ったその方は、日中は仕事をしていたため避難中であるということを一時忘れることができましたが、夜になると現実に戻され、悶々とした気持ちになっていたそうです。
一時帰宅のときに、双葉町の自宅に行ったときのこと。家の中は震災のときのめちゃくちゃな状態のままのため、土足で家に入らざるを得ず、その『土足で自分の家に入ること』がすごくショックであったと言っていました。

「自分がこれまで積み上げてきたものはなんだったんだろう。」
震災から3年間程、誰を恨んでいるのかもわからない、後ろ向きな気持ちでいたそうです。

そんな中、県中地区のアパートに住まいを移してからは、近所の田んぼ地帯を散歩することを日課にしていました。
日々、その田んぼの様子を何気なく見ていて感じたことがあったそう。

「田んぼは稲の成長とともに2週間ごとに様子が変わっていく。その早さを見て1年間の短さを知った。1年を大事にしなければいけない。」
「何もしないで過ごしていたら、何も残らない。」

そしてまたあるときの、県外の支援団体によるイベントに参加したときのこと。
スタッフの方が家族ぐるみで案内をしてくれたり、手づくりのお弁当を振る舞ってくれたりして、そのやさしさを感じ、今まで言えなかった自分の本当の気持ちが話せたそうです。
スタッフのみなさんと接していて考え始めたことがあったそう。

「なぜそんなに“人のために”という気持ちになれるのか。」

そしてまたあるときから、双葉町史を読んでいるそう。
歴史の中で、先人たちは苦しい時代の中でも何とかやってきたことがわかり、そのことからも考え始めたことがあったそう。

「自分が今までやってきたことは何のためだったのか。」

この方は、「これからは何かをしたい。何をすればいいかわからないけど」と言っていました。
今は、誰かのためになることをして、自分の生きがいにできれば、という気持ちだそう。

どんなことがどのように辛いのか
どんなことがどのように嬉しいのか
どんなことに気付いて、何が“節目”になるのか

それはその人によってさまざまです。

お話いただいた方は、
自分の気持ちに向き合ったこと
自分の周りの変化に目を向けたこと
そして、人との出会いがあったことが“節目”になったのだと思いました。

いつも前向きでいることは、結構難しいことです。
私もどうしたらいいかわからなくて悶々とすることもありますが、今回聞いたお話から気持ちを切り替えるヒントをもらったように思います。

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双葉町役場郡山支所のチューリップ。もうすぐ咲きますよー!

(ふたさぽ 芳門)

【写真のおもしろさ】

こんにちは。ふたさぽ山下です。

今回は「写真」について書いてみようと思います。

昨年の4月に広報担当として活動を開始した私ですが、最初に苦労したのが写真撮影でした。
もともと、写真を撮ることは好きだったのですが、趣味と仕事は別。

月に1度発行しているコミュニティ紙「ふたばのわ」やブログふたばのわに掲載する写真を限られた取材時間の中で撮影しなければなりません。
また、記事の内容によって求められる写真が変わってきます。町民のみなさんの笑顔や楽しそうな様子の写真のときもあれば、真剣な表情の写真が必要な場合もあります。

活動当初は、そういったこともわからず無我夢中で撮りまくっていました。(反省)
しかし、経験を重ねるうちに

・記事のイメージからどのような写真が必要か

・写真でどのような印象を与えたいか

・どのような場面で、どんな人(物)を何名(何点)撮影するか

・そのような写真を撮影できる場所はどこか

などを取材前から考え、実行できるようになってきたと感じています。
この仕事をはじめてまだ1年ですが、撮影がうまくいくかどうかは事前準備が大切ということを学ぶことができました。そして、自分でいろいろ考え、試行錯誤しながら撮影することで写真のおもしろさが少しずつわかってきました。

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昨年春に撮影した桜の写真(いわき市)

写真は、自分の見ていたものを『形』として残せます。記憶に残すよりも、より鮮明に残すことができます。

また、撮るときに感じた『気持ち』も、写真を見たときによみがえってきます。

これまでに制作した「ふたばのわ」を読み返していますが、1枚1枚の写真からそのときの情景や気持ちが思い出されます。

それぞれの人、風景、出来事の『一瞬』を切り取り、永遠のものにできるおもしろさ。

写真って奥が深いなぁと思います。

もし、春から何か新しいことを始めてみようと考えているみなさん、写真を趣味の一つに加えてみませんか。

ふたさぽ 山下真央

【ふたさぽ的標準語】

みなさんこんにちは。ふたさぽ鈴木です。
最近のいわき市はすっかり春です。あちらこちらで色々な植物の芽吹きを感じる季節ですね。

そんな陽気の最中、今回はふたさぽメンバーの訛りについて書きたいと思います。
現在コミュニティ・広報を担当する7人のふたさぽメンバーの内、福島県出身者は私しかいません。その他6人は関東地区や関西地区の出身者です。この6人のメンバーから出るちょっとした「訛り」を聞くのが実は私の密かな楽しみです。

私自身地元を離れていた時期もあるので、ネイティブ(双葉郡)の方との会話では、しっかり「訛り」を意識して会話をします。自分でも「やりすぎだなぁ」と思うほど、頑張って(?)訛ります。
これを他のメンバーも実践しているとすれば、ゆくゆくは確実に訛ります。
最近、メンバーとのミーティングや会話でちらほら耳にする訛りは、無意識のうちに出てきているようです。
それだけ町民のみなさんの言葉を音としてしっかり耳で拾っているということですね。
「出身県の訛り+双葉郡の訛り=ふたさぽ標準語」

ここでふと思い出しました。今から十数年前の私の話です。
大学進学で上京したものの、周りの人間が話す「標準語」や「関西弁」への劣等感で口数が減った大学1年生時代。自分の東北訛りが恥ずかしくて上手に会話を続けられず友達を作るのも一苦労でした。まさにその時に、私が話していたどっち付かずな言葉が、最近、ふたさぽ内で不意に出る訛りにとてもよく似ているのです。
これに気付いた時、場所が変われば標準語も変わるのだなーとしみじみ。そして、なにより訛り仲間が増えたことにこっそりニンマリしていました。
ふたさぽメンバーが流暢な訛りを披露するのも遠い未来の話しではなさそうです。(勝手に思っています)
郷に入っては郷に従えではありませんが、地元の言葉に近ければ近いほど親近感が湧くものです。
訛りに対して否定的だった私が「訛り」っていいもんだなと「訛りパワー」を感じた出来事でした。

集合写真

ふたさぽ鈴木

【ふるさとってなんだろう】

こんにちは。ふたさぽ埼玉チームの飯嶋です。

突然ですが、みなさんは『自分の住む町の良さ』考えたり、聞いたりしてみたことってありますか?

私は、ふたさぽの活動を通して、双葉町の魅力をいっぱい教えていただきました。いろいろなお話を聞かせていただき、町民のみなさんに心を寄せ、「ふたばっていいな」って、感じることができました。
今回は、その魅力を教えてくれた、町民のみなさんの言葉をご紹介したいと思います。

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「ふたばの魅力ってなんですか?」
こう尋ねると、みなさん決まっていうんです。『やっぱり自然がいっぱいあるとこ』
「海も山も川もあって、あーっちへこっちへ、四季を感じられるってのがなんともいえねぇ」
「小さいときはボードのいらない波乗りやったのよ。夏休みになると毎日(海に)行くわけよ。雨の日も晴れの日も毎日。昔道具もなにもなくて波乗りした。なにもなくても遊んでた」
「春には山菜とり。わらび、たらのめ、こごみ…なーんでもあるぅ」
「川さいったらサケがいーっぱいいる。サケなんか買ったことねぇ」
「ふらぁっと釣りさいって、ぼーっと海眺めてんのが好きだったぁ。あの原発の近くの、あそこ水温あったかいんだなぁ、結構とれたんだよなぁ」
こんなエピソードも付けて、自然の魅力を語ってくれます。

人とのつながりについても言います。『みーんな知ってるとこ』『みんなやさしいところ』
「町歩ってれば、みーんな知ってる。〇〇のこと知らねぇやつはもぐりだ(笑)」
「知らないおじさんでも、町歩ってれば「おはよう」って言われる。日常的にあいさつがあるっていいなって思う」
「うち奥にあってみえないのよ。だけど、ハウスが、道路沿いだからね。みんな通って、自転車おりて、話し込んで腰かけて。あんなして話ししたな~」
「〇〇さんとこのおじさんはいっつもうちのトイレ使って帰ってた~」
「縁側でちーっと休憩してっと、隣のうちの人見えてな。気づいたら(うちで)お茶してるわけだ」

一方でこんなこという人もいます。
双葉町の魅力とは『これと言って、なにもないところ』 これ、結構言う人多いんですよ。
何にもないのに良いところ。不思議ですよね。けど、その裏には双葉が好きな気持ちが詰まっているように感じます。
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あたり前だと思っていた日常が、ある日突然なくなってしまう。
言葉では表せないほど、辛い想いがたくさんあったと思います。

けど、いま、双葉町のことを何も知らなかったふたさぽは、活動をして行く中で双葉の魅力をどんどん再発見しています。町民のみなさんに心を寄せると、双葉町の暮らしや風景が見えてくるのです。
双葉町から少し遠くにいても、双葉のみなさんが、双葉の町を想っていれば、こうやってその魅力を受け取る人がいます。
それに、実はふたさぽだけではなくて、双葉に想いを寄せている人は、たっくさんいます。

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先日、スタディツアーに参加し、初めて双葉町に立ち入りました。
みなさんのいう、「なんとなく、ふとしたときに思うんだぁ。双葉っていいな」。
私も少しわかったような気がしました。

ふるさとはやっぱり双葉町。
双葉の皆さんが、そう思える町に出会えて、そう思ってる町民の皆さんに出会えて、よかったなって思います。

(ふたさぽ 飯嶋)