【気持ちの“節目”】

みなさんこんにちは。ふたさぽ芳門です。
花粉が飛んでいて鼻がムズムズします。春ですね。

今回は、ある双葉町民の方から聞いた『避難生活中、気持ちが切り替わった“節目”』についてご紹介したいと思います。

2011年3月11日から始まった避難生活。
お話を伺ったその方は、日中は仕事をしていたため避難中であるということを一時忘れることができましたが、夜になると現実に戻され、悶々とした気持ちになっていたそうです。
一時帰宅のときに、双葉町の自宅に行ったときのこと。家の中は震災のときのめちゃくちゃな状態のままのため、土足で家に入らざるを得ず、その『土足で自分の家に入ること』がすごくショックであったと言っていました。

「自分がこれまで積み上げてきたものはなんだったんだろう。」
震災から3年間程、誰を恨んでいるのかもわからない、後ろ向きな気持ちでいたそうです。

そんな中、県中地区のアパートに住まいを移してからは、近所の田んぼ地帯を散歩することを日課にしていました。
日々、その田んぼの様子を何気なく見ていて感じたことがあったそう。

「田んぼは稲の成長とともに2週間ごとに様子が変わっていく。その早さを見て1年間の短さを知った。1年を大事にしなければいけない。」
「何もしないで過ごしていたら、何も残らない。」

そしてまたあるときの、県外の支援団体によるイベントに参加したときのこと。
スタッフの方が家族ぐるみで案内をしてくれたり、手づくりのお弁当を振る舞ってくれたりして、そのやさしさを感じ、今まで言えなかった自分の本当の気持ちが話せたそうです。
スタッフのみなさんと接していて考え始めたことがあったそう。

「なぜそんなに“人のために”という気持ちになれるのか。」

そしてまたあるときから、双葉町史を読んでいるそう。
歴史の中で、先人たちは苦しい時代の中でも何とかやってきたことがわかり、そのことからも考え始めたことがあったそう。

「自分が今までやってきたことは何のためだったのか。」

この方は、「これからは何かをしたい。何をすればいいかわからないけど」と言っていました。
今は、誰かのためになることをして、自分の生きがいにできれば、という気持ちだそう。

どんなことがどのように辛いのか
どんなことがどのように嬉しいのか
どんなことに気付いて、何が“節目”になるのか

それはその人によってさまざまです。

お話いただいた方は、
自分の気持ちに向き合ったこと
自分の周りの変化に目を向けたこと
そして、人との出会いがあったことが“節目”になったのだと思いました。

いつも前向きでいることは、結構難しいことです。
私もどうしたらいいかわからなくて悶々とすることもありますが、今回聞いたお話から気持ちを切り替えるヒントをもらったように思います。

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双葉町役場郡山支所のチューリップ。もうすぐ咲きますよー!

(ふたさぽ 芳門)

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